レブル500で八ヶ岳連峰まわり

憲法記念日は、休日朝のランニングを済ませて、一路、諏訪湖を目指しました。

ビーナスラインから蓼科スカイラインに抜けて、中部横断自動車道・上信越自動車道から関越経由で戻ってくるという強行軍。八ヶ岳連峰を時計回りに、ぐるっと回る行程です。諏訪湖についた時刻次第で、そのままUターン、という選択肢も考えていました。

ただ、中央高速に乗ろうとしたら、相模湖を抜けて大月に至る辺りが大渋滞していて、2時間はかかるとの表示。頭の中に「奴は四天王の中でも最弱…」という有名な言葉が浮かびました。

東名や関越に比べて、中央高速の渋滞への耐性の無さは、群を抜いています。2車線区間が多い上に、直ぐに上り坂区間が始まるので、サンデードライバーがスピード感を取り戻しにくいのでしょう。

で、急遽、逆回りで、関越から諏訪湖を目指すことにしました。関越も混むには混むのですが、秩父を目指す四輪は花園までですし、平野部で車線も広いから、まあ、何とかなります。

しかし、軽井沢から先の長野の山地は、趣が全然違いますね。富士山麓は爽快感、群馬はアップダウンに驚かされましたが、勾配がさらに急で、数も多くて、スケール感があります。高速道も、平野部を縫う暇がないから、横川SAから先は、トンネルを抜けると、谷を橋でまたぐの連続になります。

で、佐久南ICで降りて、蓼科スカイラインの入口にたどり着いた写真がこちら。

正面にそびえ立つのは浅間山

坂を上り出して、すぐに、「これはからっ風街道を凌ぐワインディング」と感じたのですが、興奮が続いたのは、10分くらい。間もなく、「積雪のためこの先通行止め」の看板が。

しばらくは半信半疑で進みましたが、どうやら、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の施設のある辺りから先は、本当に通行できない模様。それで取って返して、県道482号で迂回して、県道40号を目指すことにしました。

この県道482号が、本当にワイルドな道路。路面は荒れるままで、どうかすると枝葉の道の方が整備されていたりする。何度も隘路に入り込みました。大昔、Marlboro Adventure Teamというキャンペーンがあって、スーパーヘビーチェーンスモーカーだった当時の自分は、乗りもしないのにロゴの入ったマウンテンバイクを買うなどしましたが、なぜか、その「Adventure」という言葉が頭に浮かびました。

ほとんど全てのグッズを入手したが手元に残るのはステッカーだけ
道に迷って途方に暮れるレブル500

さすがに、長野県の山中で午後2時を回ると、途端に、「このまま日が暮れたら大変なことになる」とビビり始めました。なにせ、無事に下山できてもそこは諏訪湖。そこから東京まで、さらに数時間の行程ですから。

ちなみに、ビビり始めると、まず、バイクを止めて、写真を写す余裕がなくなってきます。キジの雄雌や、青い小鳥を見かけたときには、かなり迷いましたが、立ち止まると、写真1枚のために、どうかすると30分遅くなって、真っ暗な山道を走る羽目になりかねない。

40号はひとけがあるので安心。正面は蓼科山

40号に出て白樺湖にたどり着いた後は、下手に冒険せず、国道152号から八ヶ岳エコーライン経由で諏訪南ICへ。

ただ、さすがは四天王最弱の中央高速。やはり大月から小仏トンネルまで大渋滞で、「渋滞を抜けるのに2時間、その先東京まで3時間」などという表示が出ていました。

それで勝沼ICで降りて、暗くなり始めた山を越えて都留、もうひと山越えて道志へ。渋滞を避けるために、夜の道志みちまで走ることになりました。さすがに山梨県側は四輪も二輪も、ほとんど走っていませんでした。中の人がアラカンバイカーだとは分からないから、遅い車に追いつくと、すぐに道を譲ってもらえます。さすがに神奈川県側は数珠つなぎになりましたけど。

結局、9時間450キロの大行程。排気量が大きくなった分、乗り心地がよくなって長時間ドライブに耐えられるのは確かなようです。つづら折りの上り坂、コーナーごとのエイペックスで、車体が不安定になりやすいのですが、レブル250だと危なっかしくなるところ、レブル500だとスロットルを開ければ直ぐに立て直せるので、運転がうまくなったように錯覚します。