レブルよ、あれが日本海だ!その2

バイク

2年半前の秋、長駆、日本海を見に行き、直江津から海岸沿いを数キロだけ走って、北陸自動車道・名立谷浜ICから引き揚げてきたのですが、今回は、その名立谷浜ICまで行ってから高速自動車道を降りて、そこから西へ糸魚川まで走って左折。国道148号を大地溝帯/フォッサマグナ経由で南下する、というロンツーを敢行しました。途中、2回の蕎麦休憩をはさんで、約10時間弱、とにかく走り放しでした。

出発時の都心の気温は20度強。タンクに取り付けた温度計も、陽光で温められて、摂氏25度という表示がずっと続きました。ただ、諏訪湖から先、中央自動車道から長野自動車道に入ると、残雪に覆われた北アルプスから冷たい空気が運ばれてくるのか、次第に気温が低下。冬装備で出発して正解、となりました。

長野自動車道や上信越自動車道は、遅い時間に東京に戻る上り車線を走行したことはあっても、まだ日も高い時間帯に下り車線を走るのは初めて。白馬岳や妙高山といった名峰は、さすがに高速道を走りながら見る分にも荘厳です。

ただ、日本海を目前とした辺りで、レブルのガソリンタンクが空になりかけました。諏訪湖SAで給油し、警告は見たものの、松代SAで大して減ったなかったので、大丈夫か、と思っていたら、妙高山麓を通過する辺りで、レブル250/500に乗り始めて、初めて、ピンチマークを見ることとなりました。

取説に書いてあるとおりで、まず、燃料計のマークが一つだけとなって点滅を開始します。ここで燃料残量「約2.2リットル」ということらしい。レブル250/500は、燃料が2リットルあれば、燃費に照らして50~60kmは走行できる筈ですが、高速走行してエンジンの回転数を高めに保てば、消費速度も上がる筈。

で、しばらくすると、やはり取説に書いてあるとおり、リザーブ燃料消費量の消費が始まります。こちらは「0.1リットル」から表示が始まって、少しずつ数値が増えていく。もちろん、取説なんて熟読してませんし、老眼でメーター表示もよく読めないので、何が0.1で、なぜ0.2、0.3と増えていくのか、全く分かりませんでした。

下手に途中で降りても、営業中のガソリンスタンドを見つけられないかも知れない。それで、走行車線をエンジンを回さないように大人しく走行し、上越JCTを左折して北陸自動車道を少し進んだ名立谷浜SAで、下道に降りる前に給油することができました。

このとき、リザーブ燃料消費量は0.5リットル。燃料が2,2リットルmまで減って、そこから0.5リットル使ったということになりますから、残りは1.7リットルという計算。一方、名立谷浜SAで満タンにしたら、タンク容量11リットルのところ、8.7リットル入りました。0.5リットルくらいの誤差がある、ということなんでしょうね。

海沿いといっても、景色が珍しいだけで、何か特に面白いものが見れるわけでもなし。夕方、西に向かって走ると、反射光で海の色すらよく見えないです。

糸魚川で国道148号へと左折したのですが、こちらは、大地溝帯/フォッサマグナ沿いの国道というと、太平洋側の国道152号のような道路で、確かに似たような走行感を味わえました。

ただ、国道152号との最大の違いは、国道148号は幹線道路でもあって、迂回路もないため、四輪の通行量が非常に多いということ。片側一車線が延々と続き、対向車も多い、半トンネル(洞門、スノーシェッド)が続く区間は、抜きどころが全くありません。何か所か撮影ポイントがあったのですが、遅い四輪に先に行かれたくないと思うと、停まるわけにも行かない。

姫川発電所の写真を写す間に、四輪多数に前に出られてしまう。

撮影したかったのは、(1)夕陽を浴びる北アルプス、(2)トンネルを出たら、眼下に鉄道と国道が並行して走るところ、(3)姫川の流れの中央に転がる球状の巨大岩石、など。

往路の中央自動車道が大渋滞だったので、帰路は上信越自動車道→関越自動車道経由で帰宅することにして、白馬で左折して国道406号を東進。長野ICから東京を目指すことになりました。

山間の国道406号を横切る野生の猿。何十匹もいたのだが、バイクを停めて、カメラを取り出す間に、皆、逃げ去ってしまって、後ろ姿がわずかに数枚。ただ、夕方5時半に長野県の山奥となると、出会いがないとやってられない。