トラック野郎への道は遠し(その4)

クラスチェンジ

無事に「中型8t限定解除」に成功したわけですが、実は、あまり意味のないことでした。

普通自動車免許では、(i)総重量3.5t、(ii)最大積載量2t、(iii)乗車定員10人以下、の車両を運転することができます。

具体的には、乗用車、1tトラック、ワゴンとなります。

代表的な1tトラックの「トヨタタウンエーストラック」

ただ、2007年6月までに取得した普通自動車免許には、8t限定中型免許がついていました。これにより、そもそも限定解除などせずとも、(i)総重量8t、(ii)最大積載量5t、(iii)乗車定員10人以下、の車両を運転することができました。

乗用車、1tトラック、ワゴンに加えて、2tトラック、3tトラック、4tトラックが、そのままで運転できたのです。運送会社のドライバーになるなら、これで十分足りるそうです。

*上は、ISUZUエルフ3種(標準、セミロング、ロング)

逆に、中型8t限定解除によって、どの自動車に乗れるようになったかというと、小型バスと6tトラックということになります。(i)総重量11t、(ii)最大積載量6.5t、(iii)乗車定員29人以下、の車両を運転できるようになったからです。

わずかでも対象車両の幅が広がるのは良いことですが、その反面、更新時の視力・深視力検査に不合格となる場合に困ったことになります。

(視力等の基準)

普通左右それぞれ0.3以上、両眼あわせて0.7以上、片方が0.3未満の場合、もう片方が0.7以上かつ視野角150度以上、深視力検査なし
中型左右それぞれ0.5以上、両眼あわせて0.8以上、片方が0.5以下の場合、更新できない。深視力検査あり

 
もし左右それぞれの視力が0.5以上ないと、中型免許は更新できません。その場合、もとの「普通自動車免許プラス8t限定中型免許」に戻るのでなく、「普通自動車免許プラス中型免許」から「普通自動車免許」になってしまいます。要は、小型バスと6tトラックのためにリスクを取っていることになります。

まあ、6tトラック(総重量11t)の運転感覚を味わった経験は、今後の安全運転の役には立つと思いますけど。