レブル500に音楽は鳴り響くか?

ツール

3年前に仕事で北海道に出掛けたとき、レンタカーで釧路と知床の間を往復しました。1人でしたが、おごって大型SUVを借りて、洋楽(アメリカンPOPS)を鳴らしながら、北海道の東側を、内陸部、沿岸部と、延々走りました。

知床を走行中(2019年9月撮影)

その思い出があるので、バイクでもヘルメット内のBGMとして、音楽を鳴らすことを考えました。呑気な音楽が聞こえてくれば、下手に先を急ぐこともなくなる筈です。

少しはましな薄型スピーカーをヘルメット内に貼り付けて、Bluetoothレシーバーに音源を飛ばす、という仕組みです。

なお、いつもソロツーで、インカムを買う必要はないので、オーディオ知識を生かして、汎用製品を組み合わせて使います。

薄型スピーカーには、オーディオテクニカという専門メーカーのイヤフィットヘッドホンATH-EQ300LVを選びました。スピーカーが埋め込まれたハウジング部が8.5mmという薄さのイヤホン。これだけ薄ければ、ハウジングを割って、中のスピーカーだけ取り出さずとも、ハウジングごと貼り付けられるでしょう。ハウジングごとしっかりヘルメットに取り付ければ、高音だけシャカシャカ響くなんてことがないかも知れない。貼り付けはベルクロで行います。なお、ボリュームコントローラーがついている分、EQ300Mより値段が高くなっています。

イヤハンガー部は、根元をラジオペンチで挟んで軽くねじると、綺麗に抜けました。ただ、コード3.5mというのは、長すぎです。最初は、途中で切断することも考えました。ただ、ハンダづけするとはいえ、強度が低くなったり、接触が悪くなるなどして雑音源となったりしそうです。なので、余分なコードは三つ編みに織り込んで、できるだけ短くして、内装の裏に仕舞い込むことにしました。

Bluetoothレシーバーは、「小型、国産」という条件から、エレコムのものを選びました。Made in Chinaですけど。クリップがついているので、あご紐に取り付けて、内装の端から引っ張り出したコードをつなぎます。

で、試運転に出発。ベリンダ・カーライルとドゥービー・ブラザーズの音源を持参しました。

結果から言うと、二、三、左記のサービスエリアで停まって、取り外すことになりました。

まず、綺麗に聞こえたのは、サービスエリアでエンジンを切ったとき、その次が低速走行時。逆に、最も期待してた、高速道を巡行するときなど、エンジン音とロードノイズにかき消されて、「何か鳴ってるなあ」くらい。知ってる曲だと脳内保管してメロディが聞こえてくる気がしますが、馴染みのない曲だと、メロディラインが分からない。

おまけに、薄型スピーカーとはいえ、わずかながらヘルメット内の空間のサイズが違ってくるためか、しばらくすると、圧迫されて頭が痛くなってきました。内装裏に仕舞い込んだコードが原因かも知れませんけど。

さほど綺麗に聞こえない以上、頭を痛くしてまで取り付けたままにする理由はありません。

音楽を聴きながら、高速道は、優雅に、一番左の走行車線を走り続けるとか、バイクにはできないことだったんですね。

しかし、ブレーキ鳴りとは別に、走行中にキュルキュル、音がしている感じがします。ギアチェンジをパッ、パッとやらずに、半クラッチでずるずるつなげると、変速機が傷みやすいらしい。修理費かさみそうだなあ。

谷川岳PAにて。既に取り外している。