Rebelミッション「十石峠を迂回せよ!!」

国道299号は、特に十石峠の前後が、離合も簡単でない林道で、「酷道」などと評されています。ただ、バイクだと、離合できるとかできないとか、あまり気にならないので、「いつか群馬から長野に抜けるこの道を試そう」と思ってました。

数年前の台風の影響で、十石峠が通行止めとなったままですが、県道45・93・林道大上線と、北に迂回することができる様子。それで、土曜日の昼前から出動しました。

都心部は、首都高5号池袋線から与野で降りて、圏央道(桶川北本IC)まで下道を走ったのですが、これが大失敗。そもそも与野出口は、新大宮バイパスの分岐点にあって、高速を降りると、まず右折レーンに合流し、然る後、車線変更して本線に戻るという動作が必要。なので、降りて新大宮パイパスを走り出すまでが一苦労。おまけに、圏央道まで、東西に走る道路と交差する都度、信号機があって、土曜日の午後など、気分良く走れる道ではありませんでした。

なので、本庄児玉ICから、昨夏、鬼のように通った「国道462号・県道44号・県道284号・県道37号」というルートで国道299号に乗った後、道の駅上野についてのが14時30分となりました。普通なら引き返すべき頃合です。

国道299号界隈ですが、長野に抜けることができないと知れているためか、二輪も四輪も、数があまり多くない。走りやすい反面、特に日が傾き始めると、心細くなる感じがします。

国道299号の通行止めを確認し、右折して県道45・93号に入ったのですが、その先、国道299号に戻る道が、やはり通行止めになっていて、結局、十石峠どころか、長野県側の国道299号を丸ごと迂回することになりました。

しかし、暗くなってくる中で、人気のない山中を走っていると、「道の駅上野で引き返しておくべきだったか」などと後悔しきりです。なにせ、山道を抜けきっても、そこは長野県。東京に戻るまで、さらに一戦あるわけですから。そういう状況になると、いつも、小学生の頃、読んだ南極探検の偉人伝が脳裏によみがえります。「あと何キロで極点」と分かっていても、リソースが底をついていて、行けば戻れなくなる、というシチュエーション。そういう迫力、というか悲壮感のあるモトブログを観たいですね。

県道93号から立岩の山頂を望む

一方、今回も感じたのですが、排気量が大きくなると、速度を出して遠くに行くのが、格段に楽です。つづら折りの上り坂も、低いギアなら、シフトダウンすることなく、そのまま登っていきます。もっとも、その分、ワインディングをひらりひらりと車体を(頑張ってかなり)倒して抜けていく、という風にはならなくなりました。

薄暮の国道141号を野辺山・清里と抜けて中央道経由で帰京したのですが、登坂車線で遅い前車を追い抜いたら、うち一台(赤いボックスカー。車種は見ず)が気を悪くしたのか、その後の平野部で猛追してきました。こちらはアラカンなんだからスピード競争は勘弁して欲しいな。

17時頃の野辺山の気温は16度。さすがにバイクを止めて、ジャケットの中にウルトラライトダウンコンパクトベストを着込みました。