技能教習(第5週)

※第4週は、第1段階と第2段階の間にあって、予約が取れませんでした。なので、「第3週」の次が「第5週」になっています。

(第7限)

第2段階の2コマ目。卒業検定を想定するコース(2種類)について、法規走行を続けるのが第2段階なので、かなり淡々と進む感じです。

大型二輪教習の受講生は、ペーパーライダーでない限り、教習所の中にあって、既に公道上で運転している唯一の存在。なので、大型二輪のパワーに慣れてくれば、周囲に気を配りながら、教習所内を淡々と走行するだけになります。レブル250に乗る私ですらそうなのですから、普段から400ccのマシンを乗りこなしている方々など、おちゃのこさいさいである筈。第9限で一緒になった男性など、平均台を軽々とこなしていましたが、見たら400ccのマシンで通学してました。

そういう意味では、中型二輪ライダーにとって、「非日常」なのは、平均台(一本橋)と波状路でしょう。逆に、急制動などは「日常」なので、まあ、致命的に戸惑うことはありません。

平均台クリアのコツとして、よく、「遠くを見る」とか「平均台の端を見る」とか言われるますが、自分の場合は、YouTube動画で平均台のBGMとして使われる「タラララ、タラララ、タラララ、タラララ、ターチャッチャッチャ―ラ、ターチャッチャッチャ―ラ」というメロディーを脳内再生するようにしたら、落ちにくくなり、タイムも安定的に7秒超となってきました。これを10秒超まで、どうやって持ち上げるか。

波状路は、段差を乗り越えるタイミングで、エンスト防止のためにスロットルを回す、と教わるのですが、教習車は回しすぎるとエンジンが止まる仕組みになっているので、ここが難しい。非力なレブル250で、エンスト防止のためにスロットルを大きく回す癖がついているようで、これが大型二輪の運転で致命傷になることがありそう。

(第8限)

練習走行を続けながらも、急制動にフォーカスするのが第8限。教習車(ホンダNC750L)のほか、比較のため、中型二輪教習用のCB400スーパーフォアも試します。

これがやばい。

教習車は、750ccとはいえ、3速30キロ程度でしか走行しないから、大パワーの片鱗を見ることもなく、車重がある分だけ、かえって鈍重で、落ち着いた印象さえ受けます。それに比べると、400ccは、パワーは及ばずとも車重が軽いので、2速、3速のあたりで、暴れ回るような反応を見せます。正直、大型二輪以上に、違いに驚きました。レブル250でなく、スーパーフォアを選んでいれば、大型二輪を目指すことは、なかったかも知れません。

しかし、教習所の中で同じところを走り続けながら、基礎からみっちりやり直す、というのは、技術向上につながりますね。最初のうちは、S字、クランク、スラロームが、全く別の課題であるように思えていたのですが、セカンドギアのまま、十分に速度を落として進入し、その後は、後輪ブレーキをかけつつ、バランスを取るためにスピードを上げる、というコツ?を掴んだ後は、曲がる角度の違いだけであると思えるようになってきました。

(第9限)

丸々1コマ使っての「回避」と「追い越し、追い越され」の確認が。

「回避」というのは、急制動と同じ場所で、時速40キロで進入した後、咄嗟の判断で左右に避けたり、急制動をかけたりするもの。最初の2本は、自分で左右を選んで避けるのですが、続く3本は、前方に立つ教官が進入と同時に提示する方向に避けることになります。

急制動より前後の距離が長く取られているので、時速40キロ程度までなら、まあ、何とかなるかなという感じ。もっとも、時速40キロ走行時の空走距離(1秒間)は11メートルだそうで、それ以上、スピードを出していると、かなり手前で回避しないと、避けられない計算であることが分かります。

「追い越し、追い越され」というのは、教官のバイクの後を走って、教官の合図があったら、これを追い越し、その後、追い越されるという動作を繰り返すもの。本格的な追い越しというより、ウインカーを出して、左右確認して、進路を変えて、またウインカーを出して、左右確認して、進路を戻す、という動きが出来ることを、ただ、確認されるという感じ。狭い教習所の中で、比較的、車間を詰めて走っているので、教官が追い越さるために減速する一方で、こちらは追い越すために加速するとなると、意外に、追突しそうになります。

本当のところ、残された技能教習の時間は、平均台だけみっちり練習したいところなんですが、第8限も、第9限も、特定のテーマが設けられている分、そういうわけに行きませんでした。第10限もシミュレーター操作で終わるようなので、次の平均台チャレンジまで、少し空いてしまうことになります。