技能教習(第3週)

大型二輪教習。

普通の申し込みだと、「手持ち予約最大4時限、1週間先までの予約が可能」なんですが、それでは予約がスムースに取れる筈がなく、割増料金を払って「窓口で卒業まで一括予約、2ヵ月先までの予約が可能」というオプションを付けています。

ただし、第1段階5コマ、第2段階7コマの2つに分かれている中、「1・2段階にまたがった予約は、各段階1時限ずつとなります」という制約が付いていました。

見極めをパスできない場合に備えて、第1段階にあるうちは、第2段階の予約は1コマしか取れない、という立て付けになっているのだと解釈しました。一応、窓口嬢にも確認しましたけど。

そういうわけで、所定の5コマで第1段階の見極めまでパスしたので、直ちに、第2段階の2コマ目以降の予約を取ったのですが、第1段階のうちから予約できていた1コマ目と、見極めをパスしてから予約した2コマ目との間が、10日空いてしまいました。なので、次回「第4週」の頁はありません。

なお、第2段階をストレートの7コマで終えるなら、11月3日文化の日に、技能教習を終える計算。卒業検定リーチが掛かります。

(第4限、AT教習)

後学のためにビッグスクーター(スズキSKAYWAVE400)に乗ってみるという時間。あくまで参考ということで、乗りこなせなくてもOKというお気楽な1コマです。

スクーターは老若男女、特にビッグスクーターはニッカポッカを履いたガテン系の方々が殿様乗りで軽やかにすり抜けるのを四輪の車窓から見ていましたから、「ギアチェンジがない分、運転は楽な筈」という先入観を持っていました。

もちろん、見ると聞くとは大違い。他人の運転を見るだけなのと、自分で運転するのとでは、何から何まで、全く違っていました。

まず、乗り方が違います。

教官から予め「違う」と言われていたのに、即効、やらかしました。バイクは、リアフェンダーの上を足を後ろから回して「着席」します。一方、スクーターは、そのまま、するりと乗り込みます。

乗り出してすぐに気づきましたが、スクーターには膝にはさめる場所にタンクがありませんから、運転中、ニーグリップができません。ニーグリップの代わりに、両ひざを揃えて、左右から押し付けるように力を加えるとのこと。

「ギアチェンジがない」のは確かにそのとおりでしたが、その分だけハンドル操作やアクセルワークに専念できるというメリットより、低速走行時に「半クラッチ」という選択肢がないデメリットの方が不便に感じられました。

一方、ビッグスクーターの方がスラロームはうまくできる気がしました。あるいは、単に、身体が大きな排気量の二輪に慣れてきたのかも知れませんけど。スピードを十分に出して維持しないとバランスが取れない、という二輪運転の鉄則が、「半クラッチ」がないことによって、分かりやすくなったような気がします。

(第5限)

第1段階の見極めでしたが、まあ「可もなし、不可もなし」。

自分にとって、最大の難所が平均台であることが、次第に明らかとなってきました。

まず、教習所のコースのレイアウト上、平均台の前でUターンするのですが、スペースに余裕がないため、平均台(の延長線)に対して、微妙にずれてしまうことが少なくない。で、ずれたまま発進すると、心理的にネガティブになっている分だけ、途中で脱輪する可能性が高くなる感じ。

波状路は、ニーグリップをしながら立ち乗りすることによって、まあまあ形がつき始めました。

「段差を乗り越える都度、エンストしないように4000回転程度まで、アクセルを回す」と指示されているのですが、教習車には「(ローギアで?)回転数が5000回転を超えると自動的にエンストする」という暴走防止機能がついているとのこと。エンストしないようにアクセルを回すと却ってエンストするという仕組みは、この段階で知らされていて良かったです。

あとは急制動。時速40キロへの到達地点が手前過ぎると、減速の開始が早まって、結局、時速40キロを下回るスピードで急ブレーキを踏むことになって、採点対象外となりやすいようです。

(第6限)

第2段階スタート。ちなみに、第5限は土曜日の朝いち、第6限は同じ土曜日の夕方でしたから、一度帰宅して出直すことになりました。また、両方とも雨天の中、レインウエアを着て行いました。

教習車のコースといっても箱庭みたいなものですから、これまでと違う練習コースが設定されたからといって、全くの未知の場所を走り出すのとは、少し感じが違います。

ただ、見慣れたポイントに、逆向きから進入するところなどで、ローギアに落とし損ねたまま停止し、そのまま発進しようとしてエンストしたり、咄嗟に次に向かうポイントがどこだったか分からなくなったりと、やはり慣れがない分、戸惑ったのも事実。

第2段階のコースですが、教習所の一筆書きをそのまま使うのでなく、全体を5つに分けて、「これを終えたら、次はどこへ向かう」が分かる図に描き直したので、まあ、暗記は終えられました。

雨天の教習については、レブル250で山間のワインディングを走る際、小雨や霧雨におそわれることも少なからずあり、レインウエアも購入済み。教習所の中を中低速で走る分には、あまりに苦になりませんね。